2008年11月5日

アフリカ博物館へ、夜更かしは続く


色々と気になるニュースもあるし、課題もやらなきゃだしで、まだまだ寝れない。調子に乗って、もう一か月も前の話だ週末に行った王立中央アフリカ博物館のことでも振り返ろうかと思う。

アフリカ博物館は中心からはちょっと離れたテルビューレン公園(Park de Tervuren)にある。1Bのメトロに乗ってMontgomeryという駅から44番のトラムに乗って終点まで行きます。ここにはベルギーがアフリカに植民地を持っていた頃からの歴史とアフリカの土着文化や生態系の展示がある。最初は植民地に関する展示がみたくて行ったのだけど、それよりも俄然面白いのがアフリカの生態系の展示だ。


楽器にあんよ。


変なところまでリアルなジオラマ。わかります。研究者的にはこういうところが重要なんですな。


でた、寄生虫。さすが本場は規模も迫力も種類も違う。目黒なんか比じゃない。



これは蚊を媒介として人に寄生するやつ。この虫が体内に入ると、住みつかれた部分が写真のようにブヨブヨと腫れてしまう。まるでゾウの足のようなので「Elephantiasis」。この虫、昔は日本にもいたようで、体の一部が信楽焼のお狸様のようになった人が駕籠で運ばれている風俗画がある。実際の蚊は虫ピンの玉より小さい。これじゃ退治しようがない。あな恐ろし。


ダニのくせにでかい。こんなのを見ると、一時話題になった顔ダニなんてどうでもよくなってくる。


これはゾウの足の蹄のあたりに寄生する虫の拡大図。フラ語もフラマン語も理解できないのがとても悔やまれ、せめてどちらかやろうと固く心に誓ったのであった。あれから一か月、こうして決意だけは残っている。

子供を連れてきたらよろこびそうだ。


Park de Tervurenは美しかった。典型的な19世紀のフランス式庭園。ちなみにうちの近所のPark du Cinquantenaireも同じ人たちによって計画された。この日は結婚式の写真撮影をしている人たちが2組。それから、Park de Tervurenに行くまでのトラムもよい。こんな木々の中を抜けて走っていく。


肝心の植民地の歴史の展示は、普通。コンゴの内戦に関しては少し、ルワンダの虐殺に関してはほどんどなし。そうでしょうな。コンゴがベルギーの植民地化に収まったのは19世紀。当時の映像ではリッチなベルギー人がアフリカへレジャーに行く広告らしきものがあり。
そう考えるとやはりユダヤ博物館はすごい。バックも気合も違うから当然だろうけど、ホロコーストの歴史を風化させないだけでなく現在起こっている民族危機 についてもバッチリ報道してるのがエライ。今だとGoogleEarthでダルフール危機についてリアルタイムで見ることができる(はず)だし、ルワンダ に関してもHPにリポートが載っていた(はず)。日本ではこういう事件や長くにわたる危機的状況がほとんど報道されない。これはほんと。ちょうどダルフー ルが激しかった頃に毎日一生懸命新聞の海外欄をチェックしていたのに、たまに数行国連について書かれるか日曜の見開きの時に隅っこの方に載るかとかそんな 程度だったもの。
アメリカの偉いところは、映画やドラマを作ってる人たちが、こういう“今現在起きている危機的状況”についての関心が高く、何らかのアクションを起こすと ころだと思う。私はドラマを見てなかったら知らなかったもの。何もできなくても、知っていると知らないとでは全然違うのに。あそこは国としては結構壊れてると思う が、個人や小さい集団がかなり強力な力を持っていると思う。(でも私は民主党を応援している。出口調査なり開票経過なり、はよ情報開示をせんか。)

一生懸命書いたので、だんだん眠くなってきた。KERAさんのブログを読んで睡魔と闘うか、もう寝てしまうか、それともスタジオの準備に手をつけ始めるのか。非常に悩ましいところ。

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