Firenze からPisa経由でChiavariに向かう途中、内陸からリグリア海沿いに出たときは、まさに「長いトンネルを抜けると、青であった」の世界。また川端調に言ってはみるものの伝わらないことはわかっている。でも本当にそうだったのだから、私の貧弱なボキャブラリーでは他に言いようがない。エクリチュールの0度じゃないけど、これはもはや記号ですらないとか言ってみたところで、あちこちから袋叩きにあいそうな気がする。写真を載せりゃいいのだ。
で、ジェノヴァへ。レンゾ・ピアノのデザインによる再開発で有名な湾岸。でも彼はすぐ脇を走る高速道路にはご不満で、リグリア海沿いの高速はとっぱらって景観を守るべきだと仰っていましたが、右向きゃ山、左は海の高速を走るのは非常に爽快でありました。環境的配慮、景観、利便性。難しいところです。なんて人事ではありません。
ジェノヴァ大学の建築学部にもお邪魔してきた。大学の入口が渋い。さすがイタリア。
ここから海が見渡せて心地いい。
友人から聞いた話では、イタリアの各都市は、威厳や経済力を示すために公共建築に力を入れてて、だから立派な劇場や教会や広場ができるものなんだけど、ジェノヴァだけは変わっていて、立派な建物はだいたい個人が建てたもので、公共建築はあっさりしているのだそうです。確かに。
上は個人によって建てられたもので、今は商業用途。
それから、旅先で必ず地面に向かう人を見かける。一度気になると飽きるまでは気になり続けるのが人の心。
彼の友人たちが、日本というと「ハルキムラカミとバナナヨシモト」だという。バナナヨシモトは意外。(そうでもないのか?) 漢字は書けないがアラビア文字は書けると言う人や、ヨーロッパの太極拳チャンピオンなんだという人もいて、人生色々だと思ったものです。某文庫本によると、人生色々だと言えばなんだって話がしまるということだが、確かになんと便利なことか。実際はちっともしまってないのにもかかわらず。
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