1693年の地震で壊れた街を、バロック様式で再現した街並みで、世界遺産に登録されている。山の斜面に置かれた街で、周囲は一面レモン畑に囲まれている。確かに大通りの建物のファサードは装飾で飾られて、華やかな印象。だけど、観光用に整備された部分はほんの一部で、街の下の方の通りを歩くとこの街の将来を心配してしまう。
調べていないのでわからないが、年々人口は減って行っているのではなかろうか。ここでは観光とレモンくらいしか産業がなさそうだし、古い建物の状態は良くなさそうにみえる。建て替えとかは相当制限がかかっていると思うし、そもそもそういう余力も意欲も住み手にはなさそう。というか実際のところ、バロックがどうの遺産がどうのは、住んでる人にはあまり関係ない話なのだろうと思う。前期の課題のこともあり、いろいろ考えてみるが、ダメなものはダメというか、中から腐り始めた物は手の施しようがないというか、そういうことも時としてあるのだという結論しかでてこなかった。ま、“大計画”の末路はだいたいこんなもんかもしれない。意匠も理論も計画も、結構実状から浮いてるところがあるからなぁ。建築を勉強し始めて以来、我々の考える“建築”と実際その周りで起こっている活動とのギャップや乖離を感じることが度々ある。先生は、私たちの思考に関しては、その実情を指摘していたけど、社会の中での状況をどう思っているのだろうか。。などと、ひねくれたことを思う。でもその一方で、修論はやはしfibercityの関係でいこうかと、ぼんやり決める。
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To Noto;
bus> siracusa 1h (3.25€), catania 2.2h (6€), ragusa 3h (5€?)
train> siracusa 30min, ragusa 1.5h(鉄道駅から旧市街までは、えっこら坂を登ること10分。鉄道の便は少ない。)
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