研究のための本を読む傍ら、気分転換に誰かがヨーロッパに行った時のことを書いた本ばっかり読んでいる。ストレートは塩野七生、ついで井上ひさしとか村上春樹とか、変化球で片桐はいりとか。(沢木耕太郎までは行ってないよ)
村上春樹がたらたらちみちみ比喩ったり色眼鏡をかけたりして冗長な不満をぶちまけている以外は、「ああ、いいところなんだここは…」とうっかり思ってしまったりして、おやおやと思う。人間てものは、ついつい過去を美化したり、なんでも知った気になったり、思いこんだりしてしまうものなんですね。
でも、向こうのワークスタイルとかは、より自分の理想に近いかなぁと思う。日本でそれを求めたら袋叩きにあいそうな労働環境と生産性でも、毎日幸せだと思ってよし!という社会的合意がある。(とかいうことを聞いてふむふむと思った)お酒の力を借りて目上の方にそんなことをポロリと言ってみたら、意外にも「そういう感覚は忘れちゃいけないよね」という輝くお言葉を頂いて、そうかそうかと舞い上がってしまう。
一方で、とにかく1にも2にも必要最低限は稼げなくちゃね、ということで手堅く就職するしかないかなぁ、などと友人とうんうん悩んだりして、未だに進路も定まらずフラフラしています。周りの友達が外国人だったり、海外に住んでた人とかばかりなのがせめてもの救いです。
帰国当初はあまりに周囲の人々との考えてることのギャップが大きくて、非常にショックでした。屋上でワイン飲もうとか、ビール持ち寄って映画みようとか言えなくて、不登校になるかと思ったくらいです。(未だ学校では言えないけど)
今はカードゲーム仲間もできて、だんだん日常生活が安定してきたところです。あとはポーカーセット(マット付き)を揃えれば、だいたい落ち着くのではないかと思います。
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